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巡りめぐる機能維持に鍼灸治療

健康法として鍼灸治療を受けている健全者もいらっしゃいます。病気ではないのに、鍼灸治療は必要なのでしょうか。東洋医学では六臓六腑の機能が正常に保たれていて、調和が取れた状態であれば、『健康体』である考え方が定着しています。反対に、乱れていれば免疫力も低くなり、病気にもかかりやすくなるようです。常にその機能を保ち続けるには、『衣食住』での健康管理が必要になりますし、六臓六腑へ通じる体中のあらゆる場所にたくさんのエネルギーを巡らせる『循環』が関係しているともいいます。そのため、健全者も施術を受けています。頭のてっぺんからつま先まで、体中(隅々)にエネルギーが流れているワケです。鍼灸治療では、その機能に関連する(対応力)部位に刺激を与えています。例えば、胃や肺、小腸や大腸です。刺激を与える順番もポイントで、重力によって老廃物は下半身に溜まりますから、上半身から巡り、下半身へアプローチしていきます。最終的には、みたび心臓へ血液を戻すために六臓六腑の道筋に沿って刺激を与えます。ですから、施術する体勢も仰向けであるなど、巡りやすい体勢で行います。

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